埼玉新聞

 

GWの東武動物公園、3年ぶりに通常営業 ゴマフアザラシの赤ちゃんデビューも 人気アトラクションは

  • 3月に産まれたゴマフアザラシの赤ちゃん、もちもち君=26日午後、東武動物公園

 まん延防止等重点措置終了から1カ月余りが経ち、宮代町の東武動物公園は今週末から、3年ぶりに通常営業でのゴールデンウイーク(GW)を迎える。春に誕生したゴマフアザラシの赤ちゃんもデビューする予定。同園では、混雑情報をホームページで伝えるなど、感染予防や混雑回避の対策を取り、利用者の来園を心待ちにしている。

 同園では、新型コロナウイルスの感染拡大で、おととしに緊急事態宣言、昨年はまん延防止等重点措置を受け、2年続けてGW期間中の営業を自粛していた。スタッフは3年ぶりの通常営業に「来園を楽しみにしている方を迎えることはとてもうれしい。その反面、混雑を心配している」と複雑な心境を語る。

 3月に、20年以上ぶりとなるゴマフアザラシの雄の赤ちゃん「もちもち君」が誕生。1カ月半で体重は3倍になるなど、順調に成長。今月26日には慣らし展示を始め、5月3日のプールデビューに向け、トレーニングを重ねている。

 多くの来園者が予想される中、混雑回避に向けた対応にも余念がない。ホームページで混雑予想を公開。天気予報などを基に更新する予定だ。27日現在で、5月3、4日が「非常に混雑」する予想だ。また、駐車場やチケット売り場で最大1時間以上の待ち時間を想定しており、渋滞緩和も含め、公共交通機関の利用や前売り券の購入を呼びかけている。

 人気企画だった動物によるパレードは、今年は中止に。混雑時、人気アトラクションや動物との触れ合い施設は入場を制限するとしている。来園者に対しても、検温、マスク着用、手指消毒などを徹底する。

 同園は「制限がない中での久々の長期休み。感染対策を徹底し、混雑を避け、お出かけを楽しんでいただきたい」と話している。

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