埼玉新聞

 

「電話がかかってこない対策を」 国際電話に注意 埼玉県警が商業施設で特殊詐欺の被害防止を呼びかけ 詐欺の拠点は海外に多く、国際電話の利用休止を周知

  • ブースで警官から国際電話利用契約の休止申し込みについて説明を受ける参加者=1月26日、上尾市壱丁目北

    ブースで警官から国際電話利用契約の休止申し込みについて説明を受ける参加者=1月26日、上尾市壱丁目北

  • ブースで警官から国際電話利用契約の休止申し込みについて説明を受ける参加者=1月26日、上尾市壱丁目北

 県警と上尾警察署は1月26日、上尾市壱丁目北の商業施設、アリオ上尾で特殊詐欺被害防止を呼び掛けるキャンペーンを実施した。ブースを設置し、商業施設の利用者に国際電話利用契約休止の申し込み支援活動を行ったほか、県警音楽隊が演奏を披露。リーフレットも配布し、特殊詐欺被害防止などを呼びかけた。

 県警は特殊詐欺の拠点が海外に多いことから、昨年から国際電話の利用休止を周知している。契約休止の申し込みは国際電話不取扱受付センターで個人で行うことも可能だが、警官が書類の書き方を説明し確実に郵送するなど、ブースを設置する利点も大きい。

 手続きは3分ほどで終わる簡単なもので、今回は100人以上が契約休止を申し込むなど、ブースには多くの人が集まった。実際に手続きをした西島邦子さんは「警察の人が相手だから安心して手続きできた。報道などを見て詐欺は怖いと思っていたので、ひっかからないよう友人にもお勧めしたい」と話した。

 県内における特殊詐欺の被害は、2024年11月末時点で1406件(前年同期比200件増)で、被害額も約43億円(同約14億円増)と拡大している。生活安全総務課の担当者は「電話がかかってこない対策をすることで、詐欺電話の被害に遭わないようにしていただきたい」と述べた。

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