埼玉新聞

 

ニンジン使った焼き菓子 新座市の「PATISSERIE Liante」 焼き菓子「里神楽」 シナモンの香りとアーモンドの香ばしさが特徴 ニンジン嫌いでも食べられる

  • 里神楽

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  • 【地図】新座市(背景白)

 新座市の閑静な住宅街の一角にある「PATISSERIE Liante」オーナー兼パティシエの三田(さんだ)文子さん(55)は、市特産のニンジンを使った焼き菓子「里神楽(SATOKAGURA)」(税込み210円)を製造、販売している。

 大きさは直径6センチ、高さ3センチ。北海道産の小麦粉におろしたニンジンと卵、アーモンドパウダーを混ぜ、バターは使用せずにオーブンで焼き上げる。頂上部分に砂糖が乗っており、シナモンの香りとアーモンドの香ばしさが特徴だ。ニンジンの味はしないため、ニンジン嫌いでも食べられるという。

 三田さんは20歳の時に東京都内から新座市に転居。大学卒業後、企業に就職したが、洋菓子好きが高じて36歳で退職。ケーキ店でアルバイトをしながらパティシエの養成学校に通い、2009年に同店を開業した。当初は両親が手伝っていたが、今は製造から販売までを1人でこなす。

 「里神楽」を商品化したのは約12年前。市の特産を使用した菓子を作ろうを思案していた際、市内の伝統芸能「武州里神楽」の家元から「引き菓子用の菓子が欲しい」と相談され、試行錯誤の末に完成した。今は「持っていけるものができてうれしい」と地元住民らに喜ばれている。

【メモ】PATISSERIE Liante 新座市畑中1の11の51(電話048・482・6122)。営業時間は午前10時~午後6時。定休日は毎週火曜日と水曜日。東武東上線朝霞台駅から西武バス「ひばりケ丘行き」に乗車、バス停「東福寺前」下車徒歩約5分。

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