埼玉新聞

 

大迫力!100メートルの巨体、大空舞う 埼玉・加須でジャンボこいのぼり、ウクライナ国旗も…平和を祈願

  • 利根川の風を受けて大空を遊泳するジャンボこいのぼり=3日午前、加須市大越の利根川河川敷緑地公園

 加須市大越の利根川河川敷緑地公園で3日、第13回加須市民平和祭(同実行委員会主催)が開かれ、全長約100メートル、重さ約330キロの「ジャンボこいのぼり4世」が五月晴れの大空を雄大に舞った。

 新型コロナウイルスの感染拡大により2年連続で中止されていたため、2019年以来3年ぶりの遊泳。コロナ禍のため感染防止対策を徹底して、規模を縮小して午前中のみの開催となった。4世は市の木サクラと市の花コスモスを連想させるピンク色の配色が施されている。巨体は大型クレーンでつり上げられ、午前10時半から約15分間と同11時半から約25分間、利根川の風を受けてゆったりと泳いだ。コロナ禍ながら約1万人(主催者発表)が見物した。

 ジャンボこいのぼりは、加須青年会議所が「さいたま博覧会」(1988年)のPR用に制作したのが始まり。翌89年に市民平和祭で初遊泳した。1世は全長約100メートル、重さが約600キロだったが、その後、世代交代を繰り返し、市民平和祭の名物になった。

 今回は、ロシアのウクライナ侵攻で戦争状態のウクライナに思いをはせ、式典では1分間の黙とうを行って哀悼の意を示した。ジャンボこいのぼりと一緒にウクライナ国旗を揚げて、平和を祈願した。

 上尾市から家族4人で訪れた山崎智久さん(42)は「ジャンボこいのぼりは迫力がある。テンションが上がりました」と感激気味。長男の和葵(かずき)君(5)は「かっこ良かった」と話していた。

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