松伏町の県営公園「まつぶし緑の丘公園」に、大小色鮮やかな80匹のこいのぼりが大空にはためき、家族連れなど多くの人出でにぎわっている。

　26・5ヘクタールの広さがある同公園は、里山と広場、水辺のゾーンからなる緑豊かな都市公園で、市外からの利用も多く、地域の憩いの場となっている。大型連休期間は、家庭で不要となったこいのぼりを設置するのが恒例となっており、今年も各家庭から提供があった50匹と併せ、近隣の保育園から寄贈を受けた30匹のこいのぼりを取り付けた。家庭でこいのぼりを揚げる機会が少なくなる中、季節を感じて楽しんでもらいたいと10年ほど前からの取り組み。10日まで楽しめる。

　同公園管理センターの担当者は、「ネモフィラ目当てに訪れる利用者も多く、バーベキューは盛況。駐車場は満車で入場待ちの時間帯も。人出がコロナ前の状態にほぼ戻ってきた」と話す。

　子どもを連れて家族で遊びに来た越谷市の男性（35）は「滑り台などの遊具があるため、子どもがとても喜んでいた。広い芝生もあるので家族でゆっくり楽しめた」とくつろいだ様子。大型連休で帰省した娘家族を連れてきたという野田市の渡辺泰子さん（73）は「孫が滑り台を何度も滑って喜んでおり、久々に家族水入らずで楽しめた」と話していた。