埼玉新聞

 

身内に不幸が…女性客が来店、不審に思った川口信用金庫の窓口女性が詐欺阻止 以前も阻止、2回目の感謝状

  • 感謝状を贈られた川口信用金庫与野支店の佐藤千紘さん(左)、藤本浩二支店長(中央)と浦和西署の真野益夫署長=浦和西署

 浦和西署は9日、振り込め詐欺を未然に防いだとして、川口信用金庫与野支店と同支店職員の佐藤千紘さん(21)に感謝状を贈呈した。佐藤さんは2年前も特殊詐欺を未然に防ぎ、感謝状を受け取るのは2回目。

 佐藤さんは4月16日、窓口を訪れた中央区の70代女性から現金500万円の引き出し依頼を受けたが「身内に不幸があり、北海道に現金を持って行く」という話を不審に思い上司と相談。

 佐藤さんらが振り込みを案内しても「現金で持って行く」と話したため、ホットラインで同署へ通報した。佐藤さんは「未然に被害を防ぐことができて良かった」と笑顔で振り返った。

 同店では高齢者から多額の引き出し依頼があった際には、チェックシートを使用し、詐欺被害に遭っていないか確認しているという。藤本浩二支店長(52)は「朝礼などで日頃から職員に注意喚起をしている。少しでもお客さまを犯罪から遠ざけることができれば」と話した。

 同署の真野益夫署長は「金融機関は被害防止の最後のとりで。ちょっとでもおかしいと思ったら、ホットラインで通報してほしい」と話した。

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