【ワシントン共同】発がん性が指摘される有機フッ素化合物(PFAS)を巡り、米疾病対策センター(CDC)は6日、従事年数が30年以上のベテラン消防士で血中濃度が高いことが確認されたとする報告書を公表した。PFASには、水や油をはじき熱に強いといった特性があり、火災の消火剤に使われてきた。
CDCは消防士の健康を守るため「適切な防護具の着用が必要だ」と指摘した。米国の学術機関が健康上のリスクが高まるとしている指標値を超えた消防士は、ほとんどいなかった。
消防士は他の職種よりも平均的なPFASの血中濃度が高く、消防士の中でも従事年数が長いほど濃度が高い傾向だった。