道路陥没…排水路の撤去を開始 振動などによる危険が伴うため、県が近くの14軒に退避を要請 滞在先としてホテルを手配
2025/02/08/09:25
八潮市で県道が陥没しトラックが転落した事故で、県は7日、崩落の危険があることから不明になっている男性運転手(74)の救出、復旧に向けた作業の障害となっていたコンクリート製農業用排水路の撤去を開始した。北田健夫下水道事業管理者は「現位置でコンクリート構造物を20~30メートル壊して、9日までに撤去する」と見通しを示した。
撤去には作業の振動などによる危険が伴うため、地盤改良が完了するまでの間、八潮市の避難勧告に代わり、県が施工者として付近の14軒に週単位での退避を要請し、滞在先としてホテルを手配した。
大野元裕知事は運転手の男性の家族への対応について、「下水道も含めて県が管理者でありますので、可能な限り寄り添った対応、最大限のことをさせていただきたい。ご家族のお気持ちを考えると、工法だとか、行政の段取りみたいなものを冷静に聞ける状況にはならないと思うので、そこは丁寧にやらせていただきたい」と述べた。
災害救助法、災害対策基本法の適用について大野知事は「内閣府防災担当と相談させていただいたが、適用することは想定していないとのことだった。法の解釈権は国にあるので、今からでも変えていただけるなら変えてほしいと思っている」と見解を示した。