丸広百貨店（川越市）が発表した2022年2月期の単独決算は、最終損益が15億1300万円の黒字（前の期は21億8600万円の赤字）だった。固定資産の売却益として21億7000万円を特別利益に計上するなどし、2期ぶりに黒字に転換した。21年2月期に早期希望退職者を募るなどしたことで人件費など経費の減少が進み、営業損益は4億8300万円の黒字（前の期は2億7300万円の赤字）だった。

　売上高は横ばいの384億円だった。新型コロナウイルス感染防止対策で臨時休業した非食品部門で21年2月期からの反動増があったほか、年末年始商戦が堅調も、緊急事態宣言やまん延防止等重点措置の影響による外出自粛などで客足が伸び悩んだ。

　23年2月期は新型コロナの感染状況と国際情勢などが要因の原燃料費の上昇による影響が見通せず、未定とした。同社は「構造改革による収益基盤の再構築、デジタルを活用した顧客接点の拡大などに全力で取り組む」としている。