【速報】越生町長選で新井氏が再選
2025/02/09/22:26
任期満了に伴う越生町長選は9日、投開票が行われ、現職の新井康之氏(80)が再選を果たした。元副町長で新人の岩崎鉄也氏(69)は届かなかった。
選挙戦では、現職の町政運営への評価や少子高齢化、観光政策などを巡り論戦が展開された。
新井氏は給食費の無償化などを実績に挙げ、空き家アドバイザー制度や関係人口の増加を見据えた越生ファンクラブの創設などを掲げた。「誰もが安心して住める越生町にする」と訴えた。
▷開票結果(開票率100%)
新井康之 2705
岩崎鉄也 2217
(敬称略)
■新井康之氏の横顔 子ども政策主眼に
「安心して住める元気な越生町にする」。2021年の前回町長選で町議から出馬し、初当選。1期目の半分近くを「コロナ禍に悩まされた」と顧みた上で「やり残したことがある」と続ける。
その主眼に挙げるのが子ども政策だ。「子どもは町の宝。力を入れていけば、選ばれる町になる」とし、24年4月から行っている給食費無償化の継続や、屋内遊具を備えた児童館の整備を推進。町の関係人口を増やそうと「越生ファンクラブ」の創設も見据える。
「ハイキングのまち」を宣言している越生。観光スポットの黒山三滝や越生梅林、神社仏閣などを回る「学べるハイキング」の実施を描く。
越生の生まれ。祖母からは「自分が食べなくても、与えなさい」と言われてきた。大学卒業後、さいたま市内の法律事務所に勤務。浦和駅に訪れる田中角栄氏らの演説を聞きに行き、政治に触れてきた。
書道が特技だ。深谷市出身の実業家・渋沢栄一の新1万円札発行を祝う動画では、力強い筆さばきを披露した。
=埼玉新聞WEB版=