自ら考案したメニューが給食に…食べた時の感動を綴る 「心に残る給食の思い出」作文コンクールで文部科学大臣賞 埼玉・新座の小6茂木さん 「本が好きなので将来は本に関わる仕事に」
全国の小学生から給食の思い出をテーマにした作文を公募し、表彰している公益社団法人「日本給食サービス協会」(西脇司会長)主催の「第11回『心に残る給食の思い出』作文コンクール」で、応募作品が文部科学大臣賞を受賞した新座市立野火止小学校6年の茂木成果(もてぎ・のりか)さん(12)が新座市役所を表敬訪問し、並木傑市長に受賞を報告した。同市長は「市の文化振興に貢献し、顕著な功績を収めた」として茂木さんに市民表彰を行った。
同コンクールは小学生が給食のことを考えることにより、食や食事習慣、生産者への感謝の気持ちなどに気づき、豊かな人間性を築いてもらうのが狙い。毎年、小学4年から6年生を対象に1200字以内の作文を公募。同賞や農林水産大臣賞、同協会長賞各1点などを選出、表彰している。
2024年度は昨年7月~9月に教育委員会などを通じて募集。全国の児童から計約1700点の応募があった。作品は同協会の五つの支部で1次審査を実施。通過した50作品から本部に設置した審査委員会(委員長=長島美保子・全国学校栄養士協議会長)が各賞を選出した。
茂木さんの作文の題は「思いのこもった給食」。給食の献立を考える家庭科の授業で自ら考案したメニューが栄養士の目に留まり、自校の給食で提供された。想像以上においしかったことなど食べた時の感動を表現。「料理を人生で関わりのあるものにしていきたい」と締めくくった。
茂木さんが同コンクールに応募したのは23年に次いで2回目。文科大臣賞の受賞について「最初は何の賞なのが分からなかったが、とてもうれしい。栄養士もいいが、本が好きなので将来は本に関わる仕事に就きたい。料理は趣味の範囲でやっていきたい」と抱負を語った。
並木市長は「作文を読んでいるだけで給食がおいしく感じられる。内容や構成も素晴らしく小学生とは思えない」と文章力に脱帽するとともに「才能があるから、いろいろなコンクールに応募した方がいい」と激励した。