埼玉新聞

 

心の中で涙流し剪定した当時…さいたま・与野公園で3年ぶり「ばらまつり」 今年はバイパス沿いがきれいに

  • 色鮮やかなバラが見頃を迎えているバラ園=17日午前、さいたま市中央区の与野公園

 さいたま市中央区本町西1丁目の与野公園のバラ園で、「ばらまつり2022」が3年ぶりに開かれている。赤、白、ピンク、オレンジ、パープル、黄色など約180種3千株のバラが見頃を迎え、訪れた人たちが園内を散策したり、写真撮影をしていた。

 20年4月の緊急事態宣言後、新型コロナウイルスの感染を防止するため、剪定(せんてい)が行われた。ボランティア団体の中央区バラサポーター会長井原正さん(67)は当時、「心の中で涙を流しています」と話しながら作業をしていた。「コロナで摘み取った後も変わらずに一生懸命、バラの手入れをしてきた」と振り返る。

 今年は国道17号バイパス沿いで栽培されているつるバラがきれいに咲いたという。井原さんは「朝や夕の少し湿度の高い時間の方が、香りが特に良い。分散して時間をかけて、ゆっくり楽しんでほしい」と来園を呼びかけていた。

 今回は感染防止のため例年のイベントや飲食店の出店を中止した。さいたま観光国際協会がホームページで、開花状況をライブ配信している。

 22日まで、入園料無料。JR与野本町駅から徒歩約15分。

ツイート シェア シェア