「9季ぶりのJ1昇格を」とエール レッドブル体制となった新生大宮が開幕戦 スタジアム周辺はレッドブルカーが出現しお祭りムード 試合は終了間際に勝ち越す劇的な展開で初陣飾る
サッカーの明治安田J2は15日に開幕し、大宮はホームのNACK5スタジアム大宮で山形と対戦した。昨シーズンはJ3で優勝し、2年ぶりに戻ってきたJ2の舞台。開幕戦のチケットは完売し、スタンドには1万3千人を超える多くの観衆で埋め尽くされた。今季からオーナー企業が変わり、新たな挑戦をする新生大宮。サポーターは「J3の勢いそのままに」「9季ぶりのJ1昇格を」と熱いエールを送った。
大宮は今季からオーストリアの大手飲料メーカー「レッドブル」がオーナーとなり、創立以来26年の歴史を積み重ねてきたクラブ名に「RB=ドイツ語のRasen Ballsport(芝生の球技)の略称」を冠し新体制となった。クラブカラーもこれまでのオレンジに加え、ネイビーを全面に打ち出し、ユニホームのデザインも大きく刷新した。
試合前からスタジアム周辺はおなじみのエナジードリンクの装飾を施したデモカーが出現し、お祭りムード。来場者全員に同ブランドの象徴「雄牛」のクラブエンブレムが入ったフリース素材のポンチョが配られ、「レッドブル」一色に彩られた。
クラブの大変革期を思わせる期待感と相まって、スタンドは1万3418人のファン、サポーターらで埋め尽くされた。
十数年来の大宮ファンだという川越市の会社員小峰陽一さん(48)は「新体制移行で長年愛されてきたクラブカラーのオレンジやマスコット(アルディ・ミーヤ)がどうなるか心配だったが、残っていたのでひと安心。シーズンを通じて攻めの姿勢を貫いてほしい」と期待した。
長女の利咲さん(13)がクラブの育成組織(ベントスU15)に所属する奥田義和さん(48)は家族3人で来場。「とにかく先制点を取って主導権を握ってほしい」と勝利を願った。
試合は大宮が後半7分に幸先良く先制するも、その後は追い付かれる展開に。引き分けもちらつき始めた後半アディショナルタイム、大宮が勝ち越しに成功。今季の快進撃を予感させる劇的な展開で、J2復帰の初陣を飾った。
スタジアムから最寄り駅の東武線大宮公園駅前すぐの居酒屋「やきとり達ちゃん」は、大宮サポーターらが集う人気店。代表の江戸達哉さん(42)はシーズン開幕を心待ちにしていた様子で、「J2に1年で戻ってきたこの勢いのまま、9シーズンぶりのJ1昇格を果たしてほしい」と笑顔で話し、新生大宮に期待した。