道路陥没…今後の下水道をどうするか 県内12市町120万人に甚大な影響 下水道の強靭化、技術的な助言や莫大な費用も必要 知事、国に復旧支援を要望 国交相が現場を視察「できる限り支援」
2025/02/16/14:35
八潮市で県道が陥没しトラックが転落した事故で、大野元裕知事は15日、初めて現場を視察した中野洋昌国土交通相に、復旧支援や下水道の強靭(きょうじん)化などを求める要望書を提出した。大山忍八潮市長も同席して意見交換を行い、今後の対応を協議した。
要望書は、事故により県内12市町約120万人に約2週間にわたり下水道の使用自粛が要請されるなど甚大な影響が生じ、原因究明とともに今後の流域下水道の在り方について検証する必要があると指摘。事故の応急対策にかかる費用や技術的な支援、再発防止に向けた下水道の強靭化と必要な予算確保などを求めている。
視察後、八潮市役所で意見交換を終えた中野国交相は報道陣の取材に「改めて事故の影響の大きさを感じている。(安否不明のトラック)運転手の一日も早い救助、住民が一日も早く平穏な暮らしを取り戻せるよう、できる限り支援したい」と強調。要望書に関しては「事故直後からの人的・技術的な支援を引き続き行い、財政的な支援についても検討していきたい。下水道の強靭化についても必要な対策を実施する」とした。
大野知事は「国からの技術的な助言や莫大(ばくだい)な費用も必要なため支援をお願いした。今後の下水道をどうするか、点検基準なども含め、ご理解いただいたと考えている」と述べた。