埼玉新聞

 

【速報】朝霞市長選 松下氏が初当選 1546票差の接戦制す

  • 松下昌代氏

    松下昌代氏

  • 松下昌代氏
  • 【地図】朝霞市(背景白)
  • 出馬にあたり、インタビューに応じた松下昌代氏
  • 街頭で支持を訴える松下昌代氏

 任期満了に伴う朝霞市長選は16日、投開票が行われれ、いずれも無所属新人の4氏が戦い、元県議でNPO法人代表の松下昌代氏(54)が当選した。

 元厚生労働省職員の小野寺徳子氏(59)、元陸上自衛隊員で政治団体代表の田村雄二氏(78)、投資会社役員で政治団体代表の黒川敦彦氏(46)は届かなかった。

 松下氏は、今期限りで引退する富岡勝則市長や保守系市議の支援を受け、現市政からのバトンタッチを強調するとともに「市民の命と財産を守り、防災や防犯、福祉を強化し、公共施設の整備を進める」と訴えた。

 小野寺氏は保守系市議の支援を受け、35年間の行政経験を強調。「弱い人や困った時に孤立したり、取り残されたりしない市を市民と共につくりたい」など、市政の刷新を訴えたが、わずかに及ぼなかった。

 投票率は37・20%で前回の31・24%を上回った。

▽開票結果(開票率100%)

松下 昌代 21923
小野寺徳子 20377
田村 雄二  558
黒川 敦彦  269

■松下氏の横顔と政策 〈政治で未来変える/松下昌代氏(54)無新〉

 子どもが生まれて、子育てをしていた頃、ふと思った。「この子の未来はどんなことになるのだろう。未来を変えるのは政治なんだ」。頭によぎった不安を解消するため、新聞や本を読んだ。市民講座を探した。政治家を目指そうと、政治塾に入り、政治の仕組みを勉強した。

 名古屋市出身。サラリーマンの家庭で育った。大学卒業後、損保会社を経て石油会社に勤務。1999年、当時、朝霞市の助役を務めていた松下貞夫氏の長男と知り合って結婚。翌年、義母の急逝により朝霞市に転居した。2001年に長男を出産。その8年後、新党の政治塾に参加した。

 11年の市議選に出馬し、トップ当選。2期務めた後、県議に。市議で子育てサークルの支援、県議では遊歩道の整備や公園のインクルーシブ遊具の設置に尽力した。議員に限界を覚え、「子育ての母親が安心して住み続けられる街をつくりたい」と執行権を持つ市長選に名乗りを挙げた。

 座右の銘は「為せば成る」。趣味はウオーキング。

=埼玉新聞WEB版=

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