埼玉新聞

 

大声やごみ放置でトラブル…飯能河原、有料化実験で利用者7割減 マナー向上を目的、夏までにルール作りへ

  • 大型連休中に有料化実証実験が行われた飯能河原=4月24日、飯能市

 飯能市は、入間川沿いの飯能河原の一部区域でゴールデンウイーク(GW)期間中に行ったバーベキュー利用者の有料化実証実験の結果を発表した。期間中の利用者は1434人で、前年同時期(4961人)に比べ約71%の減少となった。

 新型コロナウイルスの感染拡大防止やごみ処分などのマナー向上を目的に、市や奥むさし飯能観光協会などが行った。実証実験の結果について市観光・エコツーリズム推進課は「有料化には一定の効果があった」とし、今後の飯能河原の利用には「観光協会を中心に何らかの形で、夏までにルール作りを検討したい」としている。

 実証実験ではバーベキューの利用を事前予約制とし、利用料を1人千円、1日当たり50枠(小学生以下無料)と限定した。GW期間中の4月21日~5月8日、下流側の3500平方メートルを対象に実施した。

 同課によると、期間中の予約申し込みは216件(1485人)あった。利用者を対象にしたアンケートでは、有料利用について63%が「非常に満足」「満足」と回答。一方で「予約システムの使い勝手が悪い」「有料化を知らなかった」などの声が寄せられた。

 飯能河原は市の行楽スポットとして、GWや夏休み期間中を中心にバーベキューや川遊びの客でにぎわう。しかし昨年度には客が騒いだり、ごみが河原に放置されたりするなどのトラブルも報告された。

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