まだ解明されていない点も多い「雉岡城」 埼玉・本庄市が初の本格的な発掘調査 パネル展が4月まで開催中 戦国初期に築かれ、今も土塁や堀が残されている史跡
2025/02/19/13:21
本庄市西富田の本庄早稲田の杜(もり)ミュージアム交流ひろばで、同市児玉町八幡山の雉岡城(きじおかじょう)の発掘速報パネル展が開催されている。当時の城の様子は記録が少なく、その歴史はまだ解明されていない点も多くある雉岡城だが、昨年12月から市初となる本格的な発掘調査を開始。発掘成果をパネルで紹介している。
雉岡城はかつて戦国時代初期に関東管領山内上杉氏によって築かれ、今でも城内に大規模な土塁や堀が残されている県指定史跡。現在は「城山(しろやま)公園」と呼ばれ、市民の大切な憩いの場として親しまれている。
本年度は現存している「南ノ郭(くるわ)」、大手跡地を中心に築城時の盛り土の状況・積み方や盛り土下の地山である丘陵部分の地形を確認するための発掘調査を実施。同郭部分では、大規模な粘質土積み上げによる盛り土造成工事が行われていたことが分かった。
盛り土の上層やや下部から16世紀中ごろ以降の土器「かわらけ」が検出され、後北条氏のころの工事である可能性が高いことも分かってきた。
会場では江戸時代から明治時代にかけて描かれた雉岡城絵図、明治時代初期の地籍図、復元図、発掘成果を紹介するパネルなどが並ぶ。
22日には発掘を担当している調査員が案内する発掘現場見学会も実施。午後1時半、同2時半で、所要時間は約30分。受け付けは開始時刻の15分前から先着順で案内する。
担当者は「発掘現場を見学できる貴重な機会なので、ぜひ見てほしい」と話している。
同パネル展は4月13日まで。時間は午前9時~午後4時半。入館無料で休館日は月曜。
問い合わせは、市文化財保護課埋蔵文化財係(電話0495・72・6841)へ。