埼玉新聞

 

注目の複合施設「LAC横瀬」がオープン、地域交流の新拠点に スペースが変身、多くの来場者にぎわう

  • 町民と町外利用者が交流できる複合施設LAC横瀬=21日午前、横瀬町横瀬

 横瀬町横瀬に複合施設「リビング・エニウェア・コモンズ(LAC)横瀬」がオープンした。町民向けのコミュニティースペースと、町外利用者向けの宿泊可能なワーキングスペースが融合し、地域交流の新拠点として注目を集めている。21日のオープニングイベントでは、子どもたちの太鼓演奏「宇根太鼓連」や地元アーティストによる黒板アートなどが行われ、多くの来場者でにぎわった。

 同施設は、町とJAちちぶ、不動産会社のライフル(東京都千代田区)が協業で開設。2月末に機能移転したJAちちぶ横瀬支店の空きスペース約740平方メートルを、仕事、打ち合わせ、イベント、宿泊などさまざまな用途で利用できる空間に改装した。

 1階は、建物に既設されているフレンドリースペース「エリア898」と共有でき、町内外の利用者が、気軽に交流できるコミュニティー設備が充実。以前までJAで活用していた金庫内は、ワーキングスペースに変身した。

 2階は、有料会員用の宿泊施設が備わり、全国各地のフリーランスや起業家らが、仕事と休暇を両立させる「ワ―ケーション」の場として利用する。会員(月額2万7500円・税込み)になると、現在全国に34拠点あるLAC施設で同様のサービスが受けられる。

 同施設のコミュニティーマネージャーを務めるのは、熊谷市出身の町地域おこし協力隊員、新堀桂子さん(55)。新堀さんは都内のコミュニティースペース運営会社に約8年間勤務し、今年3月に同隊員になった。「まだ横瀬のことは勉強中だが、前職の経験を生かして、町内外の人たちとの交流の架け橋役を担っていきたい」と意気込んでいる。

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