埼玉新聞

 

平均69・7歳チームがヒップホップ 表敬訪問の杉良太郎さんに披露 市役所で特殊詐欺、肝炎防止訴えも

  • 記念撮影に応じて、「ゴールド・ドラゴン」のメンバーや新井市長らとのポーズを取る杉良太郎さん(後列中央)=飯能市役所

 俳優・歌手の杉良太郎さん(77)が26日、飯能市を表敬訪問した。杉さんが特別防犯対策監を務める国の詐欺啓発運動「ストップ・オレオレ詐欺47~家族の絆作戦~」と、同じく杉さんが特別参与として関わる厚生労働省の「知って、肝炎プロジェクト」の普及活動のため同市役所を訪れた。杉さんは、市職員を前に、良く通る声でオレオレ詐欺と肝炎防止を訴えた。

 杉さんは正午過ぎ、飯能市役所3階の市長応接室で新井重治市長や市幹部と対面した。杉さんは、市長らを前にオレオレ詐欺について「詐欺の電話の特徴として、同じ地域に集中的にかかってくるということがある。防犯機能の付いた電話の普及や、ATMで通話しながら操作している人への声かけなどが、被害を減らす第一歩になる」と力説した。

 肝炎対策についても「肝炎は自覚症状がない。とにかく検査をしてもらいたい。現在は治療法も確立された。市民の意識が変われば、健康寿命も延びる」と呼びかけた。

 新井市長は「詐欺被害がゼロに近づくよう努力したい。肝炎対策は、市内の該当する年齢の人に通知を送り、受診検査をしてもらうよう引き続き求めていく。市では今月末に行うツーデーマーチなどを通して市民の健康増進に努める」と杉さんの呼びかけに答えた。

 その後杉さんは、市庁舎近くの市総合福祉センターに移動し、市内のシニアヒップホップダンスグループ「ゴールド・ドラゴン」のダンスを鑑賞した。メンバー計38人・平均年齢69・7歳の同グループは、ジャクソンズの『ブレイム・イット・オン・ザ・ブギ』にのせてヒップホップダンスを披露した。

 激しいダンスに、杉さんは「ダンスのリズムが脳を活性化させるのだと思う。健康で長生きするにはダンスがいい」と感心。自身が名誉会長を務めているプロダンスリーグへの参加を促していた。

 杉さんの話を聞いた同グループは「(プロリーグ参加という)大きな目標ができた。生きる希望をいただいた」と感激した様子だった。

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