さいたま市大宮区の武蔵一宮氷川神社で27日、かがり火がたかれた境内で能や狂言を上演する「薪能」が開かれた。
大宮薪能は、東北・上越新幹線の開業を記念して、地域文化の振興などを目的に1982年から行われ、今年で41回目。新型コロナの影響で過去2年は中止や無観客開催となっていたため、有観客での開催は3年ぶりとなった。
上演に先立ち、火入れ式などの神事が行われ、日が落ちて静寂に包まれた会場にかがり火がたかれた。楼門内の舞殿を舞台に、素謡「翁」、狂言「二人大名」、能「葵上」が上演され、来場客は夜の闇に浮かんだ幽玄な世界を堪能した。薪能は28日も行われる。