人質取りバスに立てこもり…被害を最小限に抑えるため、埼玉・浦和東署が訓練 説得したのち、突入して制圧
2022/05/28/00:00
バスジャックなどに備え、浦和東署は27日、同署内で訓練を実施した。同署員に加えて国際興業さいたま東営業所の運転手らも参加し、約30人体制で複数の想定事案に対する動き方を確認した。
今回の訓練で想定したのは、バス内で人質を取って立てこもったバスジャックが発生した場合など三つの状況。バスジャック訓練は、昨年6月と今年1月に発生した立てこもり事件や頻発している電車内での刃物使用事件を受け、警察官におけるバス内での立てこもり事案の経験値を高めることを目的に行われた。
参加した同署員らは人質を取った犯人役の署員に対して根気強く説得を試みたのち、防刃チョッキなどの特殊装備を身に着けバス車内に突入。人質を解放し安全を確認した上で制圧し逮捕した。
同署で国際興業バスを使ったバスジャック訓練を行うのは初めて。訓練を終えて、吉野保浩署長は「実車訓練を行うことで、実際に起こり得る状況に近い内容の訓練ができた」と、「被害を最小限に抑えるために日々訓練を行っていく」と力を込めた。