愛犬同伴でランチを 蓮田のレストラン、ドッグカフェ人気 家族連れや「犬友」同士…多くの愛犬家、県内外から 「他のお客さんに気兼ねなく楽しめる」
蓮田市見沼町の「森のレストラン すっぴん」は、敷地内に愛犬同伴者専用の屋内スペース「ドッグカフェ」を設け、人気を集めている。「他のお客さんに気兼ねすることなくランチを楽しめる」「冷暖房完備なので、快適に過ごせる」と県内外から多くの愛犬家が訪れている。
ドッグカフェは、木のぬくもりを感じられるロッジ風の建物で、12人定員と8人定員の2室ある。レストランとは別棟のため、犬が吠(ほ)えても迷惑をかけることはない。3千円で貸し切り利用ができ(要予約)、家族連れや「犬友」同士での利用が多いという。
「すっぴん」は、建設業の山岸工業(同市)が1997年に開設した。オーガニック野菜などを取り入れた料理を提供している。
2021年、テラス席を増設して「ペット同伴可」とした。利用客から一定の評価を得るも、「個室も造ってほしい」という要望も寄せられたという。自身も犬を飼うチーフの山岸兼人さんは、社内に需要を伝えつつ調整を図り、23年12月に屋内スペースを開設した。
飼い主は、「からあげランチ」(1300円)や「焼きカレー」(1400円)などレストランの定番メニュー4種類の中から注文でき、「栗田農園のレンコンチップス」(700円)など、愛犬用メニューも充実している。
市内在住の浅田久美子さんは友人の吉川ゆかりさんと来店。「室内で犬と一緒にランチができる施設は珍しい。時間を忘れるぐらい楽しく過ごせる」と笑顔で話し、吉川さんは「ペット同伴可の飲食店は増えたが、ほとんどが一般客と隣り合わせ。犬が吠えた時に申し訳なく思っていたが、ここなら気兼ねなく食事ができる」と評価する。
開設から1年強、交流サイト(SNS)などで認知度が上がり、県外からの利用客も増えた。偶然に隣り合わせた飼い主同士が意気投合したり、愛犬家グループの交流の場としても活用されている。
山岸さんは「飼い主さんにとっても、わんちゃんにとっても快適な場になるよう心がけている。気軽に遊びに来てほしい」と話している。
営業時間は午前11時から午後3時、無休(年末年始を除く)。問い合わせは、同店(048・769・7444)へ。