女児死亡…生後4カ月、体たたき付けた母に懲役4年 一方、愛情を持って子育てしていたことも認めた裁判官
2022/05/31/00:00
春日部市の自宅で昨年9月、生後約4カ月の長女をベビーマットにたたき付けて死なせたとして、傷害致死の罪に問われた母親の無職高橋楓被告(21)の裁判員裁判の判決公判が30日、さいたま地裁で開かれ、金子大作裁判長は懲役4年(求刑・懲役6年)の判決を言い渡した。
金子裁判長は判決理由で、「犯行は生命・身体に対する危険性が非常に高く悪質」と指摘。女児を保護する立場なのにもかかわらず、泣きやまなかったことから、「落ち度のない被害者に暴行を加えた動機は身勝手」とした。
一方で、「被告が日常的に暴行を加えていた事実はなく、基本的に愛情を持って接していたことは認められる」と述べた。
判決によると、高橋被告は昨年9月16日、春日部市の自宅でベビーマットに横たわっていた長女=当時生後約4カ月=を両手で抱え上げ、ベビーマットにたたき付ける暴行を加え、外傷性脳損傷により死亡させたとしている。