<参院選>埼玉は過去最多の争いか 4議席に12人出馬表明、立候補説明会は16陣営参加 各党派の情勢は
参院選は公示と見込まれる22日まであと約3週間となった。埼玉選挙区(定数4)は、1日までに現職3人を含む現新計12人が正式に出馬を表明。これまで埼玉選挙区で立候補者が最も多かったのは2001年の第19回参院選の13人だが、先月末の立候補予定者説明会には16陣営が参加した。過去最多の候補者による選挙戦も予想されている。
現職で5期目を狙う自民の関口昌一氏(68)は5月21日に党県連による総決起大会を実施し、選挙戦へ向け団結を確認。29日には後援会事務所開きも行われた。
4期目を目指す現職の公明の西田実仁氏(59)は立候補表明で激戦を予想。13、16、19年の参院選に続き、自民の推薦を得る「埼玉方式」で与党として議席確保を目指す。
現職で無所属の上田清司氏(74)は19年10月の補選で当選し、今回、初の再選を目指す。国民民主の推薦を得て、混戦の中でより存在感を発揮したい考えだ。
共産新人で元衆院議員の梅村早江子氏(57)は、21年ぶりに埼玉選挙区で議席を得た19年の参院選に続き、選挙区での議席を狙う。
立民新人で県議の高木真理氏(54)は2月に党幹部と共に出馬表明。地方議員らと共に県内を回り、支持を呼びかけている。
維新は公募に応じた新人で弁護士の加来武宜氏(41)が出馬予定。比例北関東ブロックで2議席を得た昨年衆院選に続き、県内から議席を狙う。
れいわは新人で弁護士の西美友加氏(50)が4月に党幹部と出馬を表明。精力的に県内を回り、既存勢力の切り崩しと党勢拡大を目指す。
NHK党はこれまでにいずれも新人の河合悠祐氏(41)、小林宏氏(49)、宮川直輝氏(48)が出馬表明。同党は埼玉選挙区でさらに1人を公認立候補予定者として発表しているが、これまでのところ正式な表明は行われていない。
諸派「幸福実現党」は新人で会社役員の湊侑子氏(39)の擁立を発表した。諸派「参政党」は会社経営で熊谷市出身の新人坂上仁志氏(50)が立候補を表明している。
埼玉県選管によると、これまでの参院選埼玉選挙区で立候補者数が最も多かったのは2001年7月の第19回参院選の13人だった。今回はすでに現職3人、新人9人の計12人が立候補を表明。5月27日に行われた立候補予定者説明会には16陣営が参加しており、過去最多の更新も予想される。
■出馬表明の12人(6月1日時点)
関口 昌一(自民)現 68歳
西田 実仁(公明)現 59歳(自民推薦)
上田 清司(無所属)現 74歳(国民推薦)
梅村 早江子(共産)新 57歳
河合 悠祐(N党)新 41歳
高木 真理(立民)新 54歳
加来 武宜(維新)新 41歳
西 美友加(れいわ)新 50歳
湊 侑子(幸福)新 39歳
小林 宏(N党)新 49歳
坂上 仁志(参政)新 50歳
宮川 直輝(N党)新 48歳
(敬称略。新人は立候補表明順。年齢は1日時点)