埼玉新聞

 

貴重な文化財を展示 埼玉・所沢で「文化財展」 滝の城跡で出土した遺物や開通130年の川越鉄道に関する資料など 28日まで

  • 川越鉄道の看板など個人所有の貴重な文化財も並ぶ=5日、所沢市並木

    川越鉄道の看板など個人所有の貴重な文化財も並ぶ=5日、所沢市並木

  • 川越鉄道の看板など個人所有の貴重な文化財も並ぶ=5日、所沢市並木
  • 【地図】所沢市(背景白)

 所沢市の指定文化財を公開する「第5回所沢市文化財展」が、同市並木の市生涯学習推進センターで4日から開催している。今年で県の史跡として指定100年となる「滝の城跡」や開通130年の川越鉄道など、節目を迎えた文化財を中心に計42点を展示する。

 同展は歴史や文化に接し、所沢について深く知ることを目的に、2年ごとに開催する。会場では普段は見ることができない個人所有の貴重な文化財を展示し、文化財指定後の歩みなどをパネルで解説する。

 今回は久米村(現・同市久米)出身とされる刀工、平塚寿次の日本刀などを初公開。滝の城跡(同市城)で出土した土師器、陶磁器などの遺物や、国の重要文化財指定50周年の「小野家住宅」(同市林)にある千歯こきやのこぎりなどの民具、市文化財指定10周年の「茶業農家の衣生活資料」の仕事着などを紹介する。

 西武新宿線、国分寺線のルーツに当たる川越鉄道の関連資料として、「斉藤家文書及び関連史料」を公開。斉藤家が所有する書類や、事務所に掲げられた「川越鉄道株式会社」と書かれた看板を展示し、開通までの歴史を振り返る。

 会期は28日まで。開場は午前9時~午後4時半で、入場無料。市文化財保護課の担当者は「所沢の文化財を知らない方も多い。貴重な文化財を見ることができる機会なので、興味を持って来ていただければ」と話した。

 問い合わせは同課(電話04・2991・0308)へ。

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