サリン回収した消防隊員 目に見えぬ恐怖「自分も」
2025/02/26/05:26
1995年の地下鉄サリン事件発生時、東京消防庁で化学災害などに対応する「化学機動中隊」に所属していた武田信幸さん(67)は、駅構内からサリンの入った袋を手袋でつかんで回収し成分を分析した。経験のない、目に見えない猛毒物質を相手にした救急活動。同庁では隊員ら135人が負傷した。「自分も倒れるかもしれないという恐怖感は今も忘れられない」と話す。