埼玉新聞

 

初挑戦の味、限定販売 八潮市、高校生らと産学官でスイーツ開発 苦手でも楽しめる「デザートワッフル」

  • 1カ月限定で販売される「とまとのデザートワッフル」=1日午前、八潮市大瀬

 八潮市制施行50周年記念の産学官連携プロジェクトとして、市、洋生菓子製造販売業「モンテール」(同市大瀬)と、三つの学校がコラボして開発に取り組んだスイーツ「とまとのデザートワッフル」が完成した。1日から1カ月、限定販売されている。

 着目したのは「八潮の八つの野菜」の一つに数えられるトマト。八潮高校の生徒が八潮PRを兼ねてアイデアを出した。トマトといえば青臭さがあり、なかなかスイーツと結びつかないイメージがあった。しかし健康面を考慮した「ベジスイーツ」の視点を取り入れることで商品化を決定。日本薬科大学(伊奈町)と県立大学(越谷)の学生が専門分野の薬学や栄養学の観点からアドバイスし、モンテールが意見を反映させた。

 プロジェクトは2020年スタート。新型コロナの影響もあり、なかなか集まって意見交換ができず、オンライン中心に行った。

 トマトはペースト状でワッフル生地に練り込み、その生地の中に、サワークリームを混ぜたチーズクリームを包み込んだ。製造工程の都合で八潮産トマトは使っていないが、ふわふわ食感の生地はトマト風味が広がり、コクのあるチーズクリームとの相性も抜群。トマトの甘さや香り、チーズクリームの酸味を一度に味わえる。

 商品パッケージも学生の意見を参考にし、店頭に並んで写真映えするよう工夫。市マスコットキャラクター「ハッピーこまちゃん」のイラストも添えた。

 モンテール担当者によると、野菜を使ったスイーツはこれまでに枝豆があるが、トマトは初挑戦だったという。トマト嫌いでも楽しめる味に仕上げており、「爽やかな酸味とチーズの奥深さ、そしてスイーツとしてのトマトをぜひ味わってほしい」と話している。

 ワッフルは県内の一部スーパーやモンテール八潮直売店で取り扱う。1袋2個入りで税込み172円。

 商品の問い合わせは、モンテールお客様相談室(電話0120・46・8823)へ。

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