埼玉新聞

 

<高校野球>浦和実、制限がない打撃が主な練習に 静岡でキャンプ 普段使うグラウンド狭く、フリー打撃できず…隣接した民家へ打球が飛ぶ危険 貸してくれて感謝「恩返しはプレーで」

  • キャンプで打撃練習に励む浦和実の選手たち

    キャンプで打撃練習に励む浦和実の選手たち=2月28日午前、静岡県富士市内

  • キャンプで打撃練習に励む浦和実の選手たち

 今春の第97回選抜高校野球大会に向けて静岡県富士市内でキャンプを行っている浦和実は練習日2日目の2月28日、午前に打撃中心、午後には軽いノックの後に紅白戦形式の練習を実施した。

 普段、使用している九里学園大崎総合運動場(さいたま市緑区)はグラウンドの広さが十分でなく、隣接した民家へ打球が飛ぶ危険があるためフリーバッティングができない。そのため、連続ティーや置きティーバッティングのほか、打撃用ケージ内でのマシン打撃が主な練習となる。

 「うちではできない練習ができる。(フリー打撃なら)自分自身の打球がどこまでどうやって飛ぶのか確認できる」と辻川監督。練習方法に制限がない今回のキャンプでは、より実戦に近い形で冬の成果を確認できる。

 フリー打撃でホームランを放つなど好調ぶりをうかがわせた左翼手佐々木は「打球が最後まで見られるから感覚がつかめる。より甲子園に近い球場で練習できている」。紅白戦で三塁打を放った中堅手斎藤は「貸してくれるところへの感謝の気持ちを恩返しとしてプレーで返したい」とより一層気持ちを込めて練習していた。

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