埼玉新聞

 

心配するセブン店員、客に声掛けるも…大半の返事が「大丈夫」 偶然話せた客、やはり詐欺犯に狙われていた

  • 感謝状を受けたセブンイレブン秩父阿保町店の斉藤麻由子さん(左)と、中出功署長=23日午後、秩父署

 特殊詐欺被害を未然に防いだとして秩父署は、セブンイレブン秩父阿保町店と、同店アルバイト斉藤麻由子さん(35)に感謝状を贈った。

 同署によると、斉藤さんは4月17日午後0時20分ごろ、5万円分の電子マネーを購入しようとした秩父市70代男性が「パソコンがフリーズしてしまい、修理のため画面に表示された番号に電話したら、電子マネーを買うように言われた」などと答えたことから詐欺を疑った。同店オーナーが署に通報し、架空請求詐欺を未然に防いだ。

 感謝状を受け取った斉藤さんは「高額な電子マネー購入者には積極的に声がけをしているが、大半の方が『大丈夫です』と答える。今回のお客さんは、しっかりと話を聞いてくれたから被害防止につなげられた」と話していた。

 秩父署管内での特殊詐欺被害の水際阻止件数は今年1月~5月18日時点で10件(阻止金額計376万円)。同署の中出功署長は「警察の力だけでは被害防止は難しい。店一体で対応していただき感謝している」と話した。

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