朝霞署は15日、詐欺未遂容疑で、住所不定、無職の男（30）を逮捕した。

　逮捕容疑は、氏名不詳の者と共謀し、15日午後3時半ごろ、朝霞市の無職男性（88）方に同署員や財務局職員を装って「あなたの口座が詐欺被害に遭っている」「被害金は戻る。これからお宅に向かう。キャッシュカードと通帳をまとめておいて」と電話をかけ、キャッシュカードなどをだまし取ろうとした疑い。

　同署によると、15日に市内などで特殊詐欺の予兆電話が頻発し、県警が朝霞駅周辺を警戒していたところ、駅前でタクシーに乗車したものの、すぐに出発しない男を発見。追跡すると男性方周辺で降車したため、事情を聴いたところ犯行が分かった。「部屋を見に行っただけ」と容疑を否認しているという。