埼玉新聞

 

イオンの駐車場に止めて→電車やバスで目的地に さいたま市でパーク&ライドの実証実験 4月1日から 住宅着工数が急増し駐車場が店舗などに…駐車車両の収容能力が追い付かず

  • パーク&ライドの実証実験を発表する一般社団法人美園タウンマネジメント、イオンリテール北関東・新潟カンパニー、埼玉高速鉄道の代表者ら=5日、さいたま市緑区

    パーク&ライドの実証実験を発表する一般社団法人美園タウンマネジメント、イオンリテール北関東・新潟カンパニー、埼玉高速鉄道の代表者ら=5日、さいたま市緑区

  • パーク&ライドの実証実験を発表する一般社団法人美園タウンマネジメント、イオンリテール北関東・新潟カンパニー、埼玉高速鉄道の代表者ら=5日、さいたま市緑区
  • 【地図】さいたま市緑区(背景白)

 一般社団法人美園タウンマネジメントとイオンリテール北関東・新潟カンパニー、埼玉高速鉄道(SR)は5日、さいたま市緑区のイオンモール浦和美園店の駐車場を利用して「パーク&ライド実証実験」を4月1日から開始すると発表した。

 パーク&ライドは郊外の鉄道駅やバス停の近くに車を止め(パーク)、電車やバスに乗り換えて(ライド)、目的地に向かう方法。実験は来年3月末までの1年間で、立地条件やサービス満足度などを検証する。

 実験用に貸し出すのは立体駐車場5階部分の一角100台分。平日午前6時半~午前0時まで入出庫でき、月額利用料は6千円(税込み)。

 店舗最寄りの埼玉高速鉄道浦和美園駅周辺は、大規模な土地区画整理事業が進められ、近年住宅着工数が急増。これまで宅地が暫定的に駐車場として利用されてきたが、店舗などに切り替わってきており、駐車車両の収容能力が追い付いていない。そのため駅近くの大型商業施設の駐車場を利用した新たな交通戦略やまちづくりを推進しようと、3社で実証実験を行うことになった。

 埼玉高速鉄道の平野邦彦社長は「地下鉄7号線延伸の話もあり、小さな一歩だが周辺地域の活性化に貢献したい。コミュニティーバスなどが整備されれば、さらに利便性は高まるだろう」と話した。

 イオンモール浦和美園店ではインターネットスーパーの「ピックアップサービス」を展開。日中、事前に商品を注文すれば、仕事帰りなどに店内のロッカーで受け取れるため、電車通勤者の利用促進も見込む。実験に伴う駐車料金の収益の一部は民間の各種地域事業に還元することも予定している。

 問い合わせは、一般社団法人美園タウンマネジメント(電話048・812・0301)へ。

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