太陽浴びブルーベリー鈴なりに 「無農薬でそのまま食べられる」美里の観光農園が今季オープン
2022/06/19/00:00
国内有数のブルーベリーの産地として知られる美里町の観光農園で、早生(わせ)種の摘み取りがスタートした。同町中里の「ファームてんとうむし」では「デューク」「オニール」「サミット」など10種を栽培。小川幸子代表によると、今年は晴天が多く雨も適度に降り、生育は順調で食味も良好。大人の背丈ほどの低木に青紫色の実が鈴なりで、一粒取ってほおばると口の中にジューシーな甘酸っぱさが広がる。
約4千平方メートルと広大な同園は、保湿と防草のため園内に木のチップを敷き詰め、足元が土で汚れず収穫できる。小川代表は「無農薬でそのまま食べられる。子どもも安心して摘み取ったり、遊んだりできる」と来園を呼び掛ける。
過去に養蚕業が盛んだった同町は桑畑の耕作放棄地を生かし、1999年からブルーベリーの生産を開始。町内の栽培面積は約34万平方メートル、生産農家は約100軒で、うち15軒が美里観光農園の会(中島しのぶ会長)を組織して摘み取り販売を展開している。
早生種の料金は、基本プランが入園料300円、摘み取り料1キログラム当たり1800円など。予約は不要だが、来園時は事前連絡を推奨している。
早生種は7月中旬まで。以降8月中旬にかけて多くの農園で晩生種が楽しめる。問い合わせは同園(電話090・7736・1268)へ。