<参院選>埼玉選挙区の序盤情勢 自民優位、5候補追う混戦模様 有権者3割超が未確定、終盤どうなる
共同通信社は第26回参院選について22、23両日、全国の有権者に電話情勢調査を実施し、3万8千人以上から回答を得た。取材も加味して公示直後の序盤情勢を探ったところ、自民、公明両党は改選124議席の過半数(63議席)を上回る勢いだ。立憲民主党は改選1人区での共闘が限定的となり、伸び悩む。日本維新の会は選挙区、比例代表ともに議席増が見込まれ、立民と野党第1党の座を争う構図だ。
■自民安定、5候補混戦/埼玉選挙区
共同通信社の調査に埼玉新聞社の取材を加え、埼玉選挙区(改選数4)の序盤調査を分析すると、自民現職の関口昌一氏(69)が優位に立ち、立民新人の高木真理氏(54)、無所属現職の上田清司氏(74)、維新新人の加来武宜氏(41)、公明現職の西田実仁氏(59)、共産新人の梅村早江子氏(57)が激しく追う混戦模様となっている。ただ、3割超の有権者が態度を明らかにせず、投票日までに情勢が変わる可能性がある。
関口氏は自民支持層の5割弱を押さえ、幅広い世代で安定。男性や70歳以上の高齢者の支持が多い。
高木氏は枝野幸男前代表との近さをアピールし、立民支持層の5割強をまとめた。男性や70歳以上の支持が多いが、20、30代で伸び悩む。
上田氏は推薦を得た国民支持層の3割弱を押さえた。無党派層の支持で先行。40、50代の支持が多いが若者や高齢者が薄くなっている。
加来氏は維新支持層の5割弱を集め、松井一郎代表ら党幹部の応援で上積みを図る。30、40、60代から支持されるが、女性が低くなっている。
西田氏は公明支持層の8割を固めたが、推薦を得た自民支持層への浸透が進んでいない。50、60代から支持され、女性の支持が多い。
梅村氏は共産支持層の7割を固めた。10代と70歳以上の支持が目立ち、女性の支持が多くなっている。
れいわ新人の西美友加氏(50)は20代の支持を得るが、全体的には後れを取っている。
N党新人の宮川直輝氏(49)、河合悠祐氏(41)、小林宏氏(49)、池高生氏(53)、幸福新人の湊侑子氏(39)、日本第一新人の堀切笹美氏(47)、参政新人の坂上仁志氏(60)、無所属新人の高橋易資氏(65)はいずれも苦しい情勢。