県東部を中心に2月24～26日にかけて12件連続発生したひったくり事件で、その一部に関与したとして、県警捜査3課などの合同捜査班は10日、窃盗の疑いで、住所不定、無職少年（16）を逮捕、送検した。共犯とみられる知人の男も別件で逮捕されており、県警はほかの事件にも関与している可能性があるとみて捜査を継続している。

　逮捕、送検容疑は氏名不詳の者と共謀し、2月24日午後10時55分ごろ、さいたま市岩槻区岩槻の路上で、自転車で通行していた女性（43）の後方からバイクで近づき、追い抜きざまに前籠にあった食料品が入った紙袋（時価2千円相当）をひったくり窃取した疑い。県警は共犯事件のため、認否を明らかにしていない。

　捜査3課によると、被害女性が事件直後に「ひったくりに遭った」と110番。女性にけがはなかった。防犯カメラの精査で少年の関与が浮上。9日、春日部市内の知人宅に滞在しているのを確認し、接触後に逮捕した。

　県東部を中心とした越谷市、さいたま市、草加市、三郷市、幸手市、久喜市の6市では24～26日、2人乗りのバイクによる追い抜きざまのひったくり事件が相次いでおり、同課や管轄署による合同捜査班が捜査していた。