埼玉新聞

 

<参院選>激戦、混戦…各党幹部クラス、相次ぎ埼玉県入り 公示後初の週末、猛暑に負けず訴えに熱

  • 猛暑の中、候補者らの訴えを聞く有権者ら=26日午後、埼玉県川口市のJR川口駅東口(画像の一部を加工しています)

 参院選公示後、初の週末を迎えた25、26日、埼玉県内には与野党の党首級の幹部が相次いで県内入りし、埼玉選挙区(改選数4)の各候補の応援演説を行った。気温が35度を超える猛暑日の中、政策や支持を訴えた。(参院選取材班)

 自民現職の関口昌一氏(69)の陣営には25日、党総裁の岸田文雄首相が応援に入った。東松山市の東武東松山駅東口で岸田首相は、新型コロナウイルス対策やウクライナ侵攻、物価高騰などに触れ、「日本の政治には安定が必要。皆さんの力を得て新しい時代を切り開く」と支持を呼びかけた。

 岸田首相は同日夕、さいたま市浦和区のJR浦和駅東口で連立を組む公明の現職西田実仁氏(59)の応援にも入り、「政治の安定を実現し、日本の未来を切り開くことができるのは公明党と自民党、自公政権」と述べた。24日には公明の山口那津男代表が八潮市などで演説した。

 無所属現職の上田清司氏(74)の街頭演説会には25日、推薦する国民民主党の玉木雄一郎代表がマイクを握った。浦和駅東口で玉木代表は「現実的な政治を進める勢力を結集して、自民がおかしなことをしても、きちんと直せるよう備えておかないといけない」と強調した。

 立民の泉健太代表は26日、公示日に続く県内入り。さいたま市などで新人の高木真理氏(54)と街頭演説した。「小麦や野菜の高騰が生活に直結している。具体的な対策を提案している」と訴えた。また、県内選出の参院議員が全員男性であることを挙げ、女性の意見の必要性を指摘した。

 維新新人の加来武宜氏(41)には吉村洋文副代表が26日、所沢市や川口市を訪れ、JR川口駅前で「埼玉は教育に力を入れている方が多い地域。1票を持たない子どもたちの教育のための政策を応援してほしい」と、自身の大阪府知事としての私立高校の授業料無償化の実績を例に挙げた。

 共産の志位和夫委員長は25日、新人の梅村早江子氏(57)の応援演説のため県内を訪れた。さいたま市大宮区の大宮駅西口で志位委員長は「憲法9条を改正し、日本を軍事対軍事の危険な道に引き込み、暮らしを押しつぶす、こんな道はみんなの力で止めよう」と訴えた。

 れいわ新人の西美友加氏(50)は26日、同党の比例区立候補者と浦和駅東口でコラボ演説を行った。西氏は「この急に襲ってきた物価高、耐えられるわけがない。消費税を廃止して何とか景気回復の足掛かりに。最低賃金を引き上げて国が積極的に公共投資を」と威勢良く話した。

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