埼玉新聞

 

なぜレッドカードではない!?浦和・大畑、激しいファウルで足はじける 厳正なジャッジが必要、未来のため

  • 選手の未来守れ 厳正なジャッジ必要

 J1浦和は26日の神戸戦で、試合終了間際にMFモーベルグのFKが決まり1―0の勝利を収めた。今季初の連勝とアウェー勝利により、順位も一気に10位まで上げることに成功した。

 だが、この試合では結果と同じくらい伝えたいことがある。前半37分にDF大畑が、神戸の武藤に受けたファウルのことだ。左サイドでボールを保持した大畑に向かってきた武藤。勢いよく距離を詰めると、左足の裏を見せたまま大畑の左足に接触した。

 スパイクの裏が入った大畑の左足は外に大きくはじけ、苦悶(くもん)の表情を浮かべピッチに倒れた。笛は吹かれVAR判定となったが、主審が提示したのはイエローカード。一歩間違えれば大けがにつながっていたかもしれないプレーに、なぜレッドカードが出されなかったのか、疑問が残る。

 後半25分にモーベルグと交代するまでプレーした大畑だが、負傷しなかったのはたまたま当たりどころが良かったからとも言える。

 今シーズン鳥栖から加入した大畑は、U―21日本代表(21歳以下)にも選出され将来を嘱望される選手。武藤も決して故意でやったファウルではないだろうが、裁定は主審がきっちり下さなければならない。若い選手の未来を守るためにも、ジャッジを行う側には、厳正な判定を求めたい。

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