さいたま市長選、現職・清水勇人氏が出馬へ 5選を目指し、意向を固める 0~14歳の転入超過数、9年連続で全国最多 懸案の市庁舎移転を決定できた実績も 今後は大宮駅周辺にも注力、2都心4副都心構想を実現へ
2025/03/13/10:59
任期満了に伴うさいたま市長選(5月11日告示、25日投開票)に4期目の現職、清水勇人氏(62)が5選を目指して出馬する意向を固めたことが12日、複数の関係者への取材で分かった。13日の市議会2月定例会の閉会あいさつで立候補を表明する見通し。
清水氏は出馬について、明言はしていないものの、埼玉新聞の取材に、4期16年を振り返り、0~14歳の転入超過数が2023年まで9年連続で全国最多になったこと、高品質経営市役所の実現へ「見える改革」「生む改革」「人の改革」の成果などが一定程度表れたとし、一方で大宮駅周辺街づくりを含む2都心4副都心構想の実現が途上にあることや合計特殊出生率の向上などを今後の課題として掲げた。
4期目の実績としては、01年の市誕生以来の懸案だった市庁舎移転の決定を挙げ、「7割以上の議員の賛同と市民の理解を得られ、議決することができた。さいたま市が一つになった象徴で、本当のスタート台に立ったと思っている」と強調。「(新庁舎整備が)基本設計の段階に入り、方向性や跡地の問題を進めていく必要があると認識している」と述べた。
清水氏は衆院議員秘書や県議2期を経て、09年に市長選に初当選して現在4期目。16年間に対する自身や市民の評価、市のさらなる発展に向けた課題などを勘案した上で、経済会や医療関係団体など各種団体からの出馬要請や市民からの続投を望む多数の声が5期目への挑戦を後押したとみられる。