埼玉新聞

 

自慢の歌や踊り披露 中高生がパフォーマンス 居場所づくりに取り組む児童センターで開催 吹奏楽部や歌手目指す高校生、フリースタイルけん玉など

  • 皿回し用の皿をけん先で受ける即興パフォーマンスを見せた中学生けん玉パフォーマーのPONTAさん(右)=2日、さいたま市岩槻区

    皿回し用の皿をけん先で受ける即興パフォーマンスを見せた中学生けん玉パフォーマーのPONTAさん(右)=2日、さいたま市岩槻区

  • 皿回し用の皿をけん先で受ける即興パフォーマンスを見せた中学生けん玉パフォーマーのPONTAさん(右)=2日、さいたま市岩槻区

 さいたま市内18の児童センターは合同で2日、同市岩槻区の岩槻駅東口コミュニティセンターで「中高生パフォーマンスフェスタ2025」を開催した。市内の児童センターでは2006年度から中高生世代の居場所づくりに取り組んでおり、開館時間を延長して各種相談や中高生向けプログラムなどを実施。その一環として自慢の歌唱力や特技、美術作品などを合同で披露する場を毎年1回設けている。

 コロナ禍でステージ発表を一時見合わせていたが、昨年、5年ぶりに復活。今年は市立柏陽中学校吹奏楽部や将来、歌手デビューを目指す女子高校生など計8組が出演。皿回しやフリースタイルけん玉などの特技を持つ生徒らも登場し、詰めかけた観客らを沸かせた。このほか、ロビーには油絵や写真、書道作品なども一同に展示。創作者の作品に込めた思いなどもステージ上で紹介された。

 同イベントは、プログラム制作から司会、音響など全ての運営を中高生自らが手がけた。昨年に続き司会を務めた県立春日部工業高校2年の米田瑞さんは「この司会を引き受けたのも新たな自分への挑戦。楽しい空気感で盛り上げたい」と意気込んだ。

 同市社会福祉事業団児童厚生員の高橋直大さんは「今年で10回目の節目。文化作品の展示との一体感もあって良かった。今後も中高生が活躍できる環境整備に努めたい」と話していた。

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