台湾の小学生と交流 埼玉・伊奈の小室小 パソコンの翻訳機能を使って会話 一緒に福笑いやけん玉など日本の遊び楽しむ 給食時間も笑顔で会話
伊奈町立小室小学校(田口元信校長、全校児童528人)で3日、台湾から訪れた子どもたちとの交流イベントが行われた。太鼓やダンスで歓迎し、コマやすごろく、羽子板などの日本伝統の遊びでもてなした。
訪問したのは、台湾の桃園市立中山小学校の5、6年生20人と教員ら8人。県内を中心に活動する在日台湾女性の団体「日本台湾OKAMI会 埼玉国際文化交流協会」(紀秋美代表)が主催し、小室小PTAに協力を依頼した。
歓迎セレモニーでは、小室小の田口校長、中山小の蔡淑華校長からそれぞれ歓迎と感謝のあいさつがされたほか、両校が互いにお土産を交換し、記念撮影などを行った。台湾の訪問団は、小室小児童が手作りしたアーチをくぐって退場した。
その後、体育館と各教室で特別授業が行われ、両校の児童たちはパソコンの翻訳機能を使いながら会話をした。5年生は体育館で「めんこ・コマ」「竹とんぼ・あや取り」「けん玉・紙飛行機」など2種ずつ七つのコーナーを設け、説明するチームと台湾の児童とともに回るチームに分かれて活動。6年生はそれぞれのクラスで、けん玉やおはじき、書道などをともに体験した。中山小6年の郭竑曜さん(12)は「福笑いを初めてやった。とても面白かった」と日本の遊びを楽しんだ。
給食の時間には5、6年生の各教室に台湾児童たちが数人ずつ仲間入りし、エビフライやすまし汁、キャベツサラダ、そぼろご飯といったメニューを味わった。小室小6年の曳地翔さん(12)は「話ができてうれしい。台湾の子が来てくれたので外国にいる気分になれた」と笑顔で語り、近くに座った中山小5年の謝子甯さん(11)に「好きな色は?」「好きな動物は?」など英語で話しかけていた。
小室小の児童代表で計画委員長の6年の岡田咲來さん(12)は「海外の人と交流したことがなかったので、どんなことをしたら喜んでもらえるかなと考えながら準備した。コミュニケーション取れるかどうかドキドキしたけど、英語でいろいろ話せてわくわくした」とうれしそうだった。訪問団は、同日さいたま市大宮区の鉄道博物館を見学、翌日は朝霞市で朝霞第十小学校の児童と交流し、日本を後にした。