埼玉新聞

 

個人情報の収集目的か…存在しない部署から電話、県内にも 不審な電話、全国的に発生…さいたま市内では13日に30件以上 県が注意喚起「個人情報、絶対に教えないで」

  • 【ちなみ】スマホ持つ手=事件事故イメージ

    不審な電話、全国的に発生 県内にも

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県は14日、「保険医療局」の職員を名乗る人物から「保険証が不正利用されている」などと電話がかかってくる事案が発生しているとして、注意喚起を行った。さいたま市内では13日、同様の電話が30件以上かかってきており、県の担当者は「個人情報や、1人暮らしかどうかなどの情報を聞き出そうとしているのでは」と話した。

 県保健医療政策課によると、13、14日、同課の代表電話に県民から「ここは『保険医療局』ですか」と問い合わせる電話が6件あった。うち1人は、留守番電話に「保険証の関係で電話をした。最後の通告です」などと録音されており、不安になり電話したという。県には保険証に関する事務を行う部署や「保険医療局」という部署は存在せず、ネット上で検索し、似た名称の同課に電話をかけたとみられる。

 保険証業務に関連する公的機関の職員を名乗り、個人情報を聞き出そうとする事案は全国的に発生しており、国や市町村などがホームページで注意を呼びかけている。同課は「県では、保険証に関する電話での連絡はしていない。不審な電話には絶対に個人情報などを教えず、すぐに電話を切ってほしい」と強調。不審な電話を受けた場合、最寄りの警察署や警察相談専用電話「#9110」に相談するよう求めた。

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