埼玉新聞

 

<大宮セブン>感じた千葉との違い 絡まれた日もあったけど、あまりに居心地良くなって…/タモンズ

  • タモンズの大波康平さん(左)と安部浩章さん=埼玉県さいたま市大宮区の大宮ラクーンよしもと劇場

  • タモンズの大波康平さん

 ―コンビ結成から大宮セブン加入までの経緯を

 大波 僕たちは元々高校の同級生で、お互い別々の東京の大学に進んだのですが、大学在学中に僕から誘い、(吉本興業の養成所の)東京NSCへ入りました。デビューして、ヨシモト∞ホール(東京都渋谷区)を拠点に活動しているところで、ホールが芸歴制限となって卒業に。同じころに大宮ラクーンよしもと劇場が完成したので、大宮に来ることになりました。

 ―当時の思い出は

 安部 それまでの僕らは賞レースを目指して頑張っていたのですが、ここに来てからはそれもやりつつ地元の人との関係を密にし、仲良くなった企業の人から仕事を頂くというようなこともするようになりました。

 大波 同じ時期にできた幕張の劇場は、ショッピングモールの中に劇場があるため、周りも同じように外から入ってくるお店が多かったのですが、大宮はコミュニティーができ上がっているところにお邪魔する形でした。

 ―地域の人の印象は

 安部 僕の感覚ですが、大宮の人は僕たちをすんなり受け入れてくださった印象です。「吉本が来た」という感じでなくて、「吉本さんが来てくれた」というような感じで受け入れてくれました。当初は、地元のお祭りで絡まれたりして、怖い印象を持ったこともありましたが(笑)。仲間と認めてくれるとすごく面倒を見てくれて、大事にしてくれます。

 あまりに居心地が良くなって今では僕、埼玉に住んでいますからね。休みの日に子どもを連れて大崎公園(さいたま市緑区)によく行きます。

 大波 僕らもいろいろな劇場に立っていますけど、関東の劇場で地元の人と接点があるのって大宮だけなんですよね。こういったことができるのも、大宮の人たちが優しくて、器が広いからできていることなのかなと思っています。

 タモンズ NSC東京11期で、結成は2006年。大波康平さんと安部浩章さんのコンビ。14年に大宮セブン加入。12、13年THE MANZAI認定漫才師。

 大宮セブン 笑いの聖地を「大阪」から「大宮」にすべく、大宮ラクーンよしもと劇場(さいたま市大宮区)を主な活動拠点としている、吉本興業所属のお笑い芸人7組で構成する集団。今春からテレビ埼玉などで初冠番組「それゆけ!大宮セブン」が放映されている。

 「それゆけ!大宮セブン」は、テレ玉で毎週火曜日午後11時半から、BSよしもとで毎週水曜日午後11時から放映中。

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