戸惑う客、雑貨店に…客が持つメモの電話番号をネット検索したら「詐欺」 店員が客守る 川口署が感謝状
2019/05/20/00:00
振り込め詐欺を未然に防いだとして、川口署は東京信用金庫蕨支店の窓口担当小池祥子さん(31)と雑貨店店員小林由紀さん(50)に感謝状を贈呈した。
小池さんは4月17日、窓口を訪れた70代の女性が現金100万円の高額な引き出しを請求し、理由も曖昧だったことから振り込め詐欺を疑い、警察にホットライン通報した。
小林さんの店舗には同24日、80代女性が戸惑ったような様子で来店。「どうされましたか」と声を掛けた。女性が電話番号が書かれたメモを持っていたことから、スマートフォンを使って電話番号を検索。「詐欺」などと出てきたことから、振り込め詐欺と確信し、女性を説得した。女性は店舗から立ち去ってしまったが、後日、同署に相談。被害に遭っていないことが確認された。
2人は被害がなかったことに安堵(あんど)した様子で、小林さんは「最後まで見届けられなかったので不安だったが、未然でよかった」と笑顔だった。
同署の作田隆志署長は「ちょっとした機転が被害の未然防止につながる。社会全体で被害者を出さないような形をつくり上げることが大事」と話していた。