埼玉新聞

 

加藤シゲアキ「ドタバタの中からしか生まれない芸術もある」 舞台「エドモン」再演

  •  舞台「エドモン」で劇作家を演じる加藤シゲアキ

     舞台「エドモン」で劇作家を演じる加藤シゲアキ

  •  舞台「エドモン」で劇作家を演じる加藤シゲアキ
  •  舞台「エドモン」のポスター

 人気グループ「NEWS」の加藤シゲアキが、4、5月に東京、大阪、福岡、愛知を巡る舞台「エドモン」で主人公の劇作家を演じる。2023年に加藤主演で好評を博した舞台の再演。「初演の熱狂はそのままに、より奥行きのある演技ができるんじゃないか」と手応えを語る。

 フランスの名作戯曲「シラノ・ド・ベルジュラック」誕生の内幕を描くドタバタ劇。スランプ中の劇作家エドモン・ロスタン(加藤)が、大物俳優やスポンサーのむちゃぶりに振り回され、迫る初日におびえながら、必死で新作劇に取り組む。

 小説家の顔も持つ加藤は「こんなふうに追い込まれる書き方はしたくないタイプ」だが、この作品を通じて「ドタバタの中からしか生まれない芸術もある」と感じるようになったという。「自分では制御できない偶然や失敗が思わぬ宝石を運んでくる。特に演劇の世界には、そういう奇跡を愛している人が多い」

 今作の演出を担うマキノノゾミもその一人のようだ。「いろんな仕掛けで僕ら役者をエドモン状態にしてくる。その緊張感が、今までにない面白さにつながると知っているんだと思う」と加藤。当然、稽古はハードだが「観客の反応が良ければ苦労は全部忘れる。それが役者です」と笑った。

 自身が作家業で行き詰まった際は、映画を見ることが多いという。映画の内容が直接ヒントになるわけではないが「ひらめくきっかけを与えてもらっている」と話した。

▼舞台「エドモン」の公演予定は次の通り。4月7日~30日東京・パルコ劇場、5月9日~10日大阪・東大阪市文化創造館、5月17日~18日福岡市民ホール、5月24日愛知・豊田市民文化会館

(取材・文=共同通信 高田麻美 撮影=佐藤まりえ)

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