【東京ウオッチ】装飾やデザイン超え、生活に寄り添う照明―北欧のあかり展、日本橋高島屋で いまのTokyoをつかむイベント情報(22日~30日)
◎今週の一推しイベント
【22日(土)】
▽「ヒュッゲな暮らしをデザイン 北欧のあかり展」(~24日、中央区・日本橋高島屋S.C.本館)
北欧の優れた照明器具約100点と作り手たちを紹介する展覧会が、日本橋で開催されている。企画者は九州産業大教授の小泉隆さん。デンマークとフィンランドを中心に、白夜の夏と日照時間の短い冬がある北欧独特の気候から生まれた照明の歴史をたどる。
「ヒュッゲ」は居心地の良い時間や空間を意味するデンマーク語。「北欧の照明は、電気がない時代のろうそくの明かりのように、日々の暮らしにやすらぎをもたらすためにつくられてきた」と小泉さんは話す。
北欧の近代照明の発展に貢献した巨匠3人の代表作を紹介。ポール・ヘニングセンが約100年前に考案した3枚シェードのPHランプは「電球の登場以来、明るさを追求してきた産業界に対し、“夜を昼にする必要はない”という哲学から生み出された。まぶしさのない適切な配光は画期的だった」。
ヘニングセンの科学的な視点に遊び心を加えたアルヴァ・アアルトの照明は、彼がデザインした椅子やテーブルと合わせて展示。コーア・クリントによる照明は手工芸品としても魅力的だ。
巨匠らの流れを継ぐのは建築家ユハ・レイヴィスカさん。自身が設計した教会のために制作された照明は、光と建築空間の音楽的な調和を感じさせる。
「装飾やデザインよりも大切なものがある。住宅に溶け込む明かりの美しさ、人の心に与えてくれる“真の豊かさ”を知ってほしい」。大阪高島屋でも27日~4月14日に開催。
○そのほかのお薦めイベント
【22日(土)】
▽「マテリアルの可能性」(~4月13日、中央区・ポーラ ミュージアム アネックス、入場無料)
若手アーティスト3人が、素材(マテリアル)の特性を見つめ、それぞれの創造性を発揮し制作した作品を紹介する展覧会が、銀座で開催中だ。3人はポーラ美術振興財団から助成を受けて海外研修を修了、その成果を発表する場ともなる。
ニューヨークで研修した入江早耶さんは“消しゴムのかす”でアート作品を制作。段ボールやチラシ、カフェの紙コップに印刷された猫や人物などのイラストを、消しゴムで消し、そのかすを猫や人物のオブジェに作り直す。「立体化することで、廃棄されるモノの価値(魂)を取り戻すことができる」と考えている。
ジェンダーの問題や、日常感じたことを短い文章にして、オブジェを添えた日記のような作品も。「思いを鑑賞者と共有できればうれしい」
プラスチック製の日用品などを用い、人とモノとの関係を問う安西剛さんは、ベルリンでの研修中に購入したプラスチック商品も作品に利用。
コップやバケツを組み合わせモーターと電池を付けた“動く彫刻”はユニークで楽しい。「おもちゃのような作品からプラスチックという素材のいろいろな側面を見つけてもらいたい」。マイクロプラスチックを表現した巨大オブジェも展示し、「環境問題を自分事として捉えるきっかけになれば」と話す。
オーストリアで学んだ多田佳那子さんはキャンバスに描いた油彩と、布に刺しゅうを施したオブジェを発表。いずれも美しい色合いで素材が持つ可能性を引き出した。
▽「SHINJUKU 文具の博覧会~ハッピーペーパーマーケット~」(~31日、小田急百貨店新宿店、入場無料)
多彩なクリエーターやメーカーが手がける30ブランドの文具を紹介するイベントが、新宿で開かれている。
テーマカラーの「桜色」など華やかな色合いの手紙用品やノート、桜をモチーフにしたシール、マスキングテープ、筆記具が並ぶ。
スタンプで知られる「くぼみの木」は生活に楽しさを与える“消しゴムはんこ”を展開。アートブランド「コモ(COMO)」は、かわいらしい動物のイラストを施した文具を展示している。
イタリア製のステーショナリーや雑貨をそろえる「アデッソ(adesso)」の鮮やかなガラスペンやインク、シーリングスタンプは心が躍る。猫とカエルを描いた雑貨を活版印刷で作る「河童堂」は、ノート作りのオーダーも受けている。 春らしさにあふれる数々の文具に出合いたい。
▽「ファビアン・ヴェルシェール Theatrical Undersurface」(~4月11日、新宿区、入場無料)
フランス人アーティスト、ファビアン・ヴェルシェールさんの日本初となる個展が、市谷の東京日仏学院で開催されている。
継続的に取り組んできた色彩の探究に焦点を当てた水彩画18点を院内のギャラリーなどに展示。シュルレアリスムの影響を受けた、詩的で幻想的な作品を楽しめる。
▽「桜をモチーフにしたスイーツ」(~4月30日、目黒区)
ウェスティンホテル東京のペストリーシェフ監修による「シーズナルクッキー缶~Spring~」が、恵比寿の同ホテル内ショップで発売されている。
ルビーチョコレートの酸味とクランチの食感が楽しめる「桜クランチ」や、桜の香りをまとった「桜スノーボール」、きれいなグリーンの「抹茶」など、春をイメージした淡い色のクッキー6種を詰め合わせた。スイーツの味わいと共に春の訪れが感じられる。なくなり次第販売終了。