埼玉新聞

 

埼玉政経懇話会、4月28日開催 医学博士・最高検察庁参与の服藤恵三氏が「科学捜査と捜査支援~回顧と展望」をテーマに講演

  • 服藤恵三氏

    服藤恵三氏

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 埼玉政経懇話会4月例会が4月28日正午から、さいたま市大宮区の清水園で行われる。講師は医学博士・最高検察庁参与の服藤恵三氏で、演題は「科学捜査と捜査支援~回顧と展望」。

 1995年3月20日に発生した地下鉄サリン事件。営業中の地下鉄車内で神経ガスのサリンが散布され、乗客や駅員ら14人が死亡、6千人以上が負傷した。化学兵器が使用された凄惨な無差別テロ事件である。事件から30年を迎える今、当時の捜査でサリンを最初に同定した服藤氏を迎え、地下鉄サリン事件をはじめとする、多くの重要特異事件において実践した科学捜査と捜査支援を振り返り、科学と捜査の融合について考える。

 服藤氏は、1957年生まれ。東京理科大学卒業。警視庁科捜研研究員のとき、地下鉄サリン事件でサリンを最初に同定した。オウム真理教関連事件捜査に特別派遣。初代警視庁科学捜査官。和歌山毒物混入カレー事件をはじめ、全国で発生した多くの事件捜査に科学的立証の立場から貢献した。日本警察で初めて「捜査支援」構想を企画・立案・運営。数多の捜査支援用資機材・各種解析手法を開発し、日本警察における「科学と捜査の融合」を具現化した。現在は、官と民による社会安全・安心の仕組み作りに奔走している。

 臨時聴講も歓迎(1人5千円)。問い合わせ、申し込みは事務局(埼玉新聞社内、電話048・795・9932)へ。

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