埼玉新聞

 

西武池袋線など3線が運転見合わせ 飛来物絡まり架線など損傷 乗客ぐったり…全面再開に9時間

  • 西武池袋線などの表示が入っていない状態が続いた電光掲示板=8日午後1時ごろ、所沢市の西武線所沢駅

 8日午前7時50分ごろ、東京都西東京市の西武池袋線保谷駅で、小手指発新木場行き準急(10両編成)のパンタグラフに飛来物が付着しているのが見つかり、西武有楽町線や豊島線も含めて運転を見合わせた。池袋線は午後2時半ごろ、豊島線は午後3時40分ごろ、有楽町線は午後5時ごろにそれぞれ再開した。

 西武鉄道によると、飛来物は工事現場で使うような青い網状のシート。列車が通ったひばりケ丘駅と保谷駅の間の上り線では架線も複数箇所が損傷し、復旧に時間がかかった。

 所沢市の西武線所沢駅では、駅員が乗客への振り替え輸送の案内や振り替え乗車票の配布などの対応に当たった。電光掲示板には池袋線の池袋方面などの案内が表示されない状態が続いた。

 新座市の30代男性は午前7時50分ごろにひばりケ丘駅から乗車した直後、運行が見合わせになった。隣の東久留米駅からバスに乗り、新宿線花小金井駅に移動。同10時ごろ、目的地の航空公園駅に到着した。「最初はビニールが引っ掛かったと聞き、2報でパンタグラフが壊れたと聞いた。車内は落ち着いていた」と振り返り、「疲れた。通常運行をありがたく感じた」と語った。

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