「教えたくなかった豚まん」…全国展開を開始 アイスクリームのOEM手がける埼玉・上里のキムラヤ乳業 食べた時に出る肉汁とタマネギの甘み、もちもちの皮を楽しめる商品
上里町神保原で大手メーカーのアイスクリームのOEM(相手先ブランドによる生産)を行ってきたキムラヤ乳業は自社ブランド「教えたくなかったキャンディー屋さんの豚まん」の全国展開を開始した。同社の木村忍社長(62)は「素材にこだわった豚まんの味には自信があるので、ぜひ一度食べてもらえれば」と語る。
同社は1963年2月創業。かつては八百屋として始まり、アイスキャンディーが出始めた時期から、大手メーカーのアイスクリームを生産してきた。道の駅やサービスエリアなどの豚まんのOEMを行い、3~4年ほど前から「教えたくなかったキャンディー屋さんの豚まん」として、自社ブランドの豚まん製品を同社のある地域で販売してきた。
同社の豚まんは群馬県産の黒豚と国産豚、タマネギを絶妙な配合で混ぜ合わせたあんをこしょうの効いたスパイシーな味に仕上げた逸品。食べた時に出る肉汁とタマネギの甘み、もちもちの皮を楽しめる商品で、地域の幅広い世代から好評を集めている。
地域企業とコラボレーションし、地元食材を生かした商品も積極的に開発。これまで本庄市の高橋ソースと「ソース味神保原ドッグ」、上尾市の井上スパイス工業と「黒豚カレー神保原ドッグ」、小鹿野町の石川漬物と「しゃくしな豚まん」も開発したほか、最近も深谷ねぎを使った「ねぎ塩豚まん」を手がけた。
冷凍品1個130~150グラムで、希望小売価格は300~350円。本社前の自動販売機、EC(電子商取引)サイトのカラーミーショップ、ふるさと納税サイトのさとふる、地元スーパー、道の駅のレストランメニュー、駅構内お土産コーナーなどで販売する。
商品の一部の包装は電子レンジに対応していて、袋から出さずにそのまま温めることができるという。木村社長は「今後は全ての商品を電子レンジで対応できるようにしていきたい」と話していた。
【メモ】キムラヤ乳業 上里町神保原274の1(電話0495・33・2171)。