埼玉新聞

 

<高校野球>浦和実、打撃陣の奮起に期待 ダブルエースの調子も上々 甲子園での初陣を心待ちにする辻川監督「楽しんでもらいたい」 きょう22日、滋賀学園と初戦

  • マシンによる打撃練習に励む浦和実の選手

    マシンによる打撃練習に励む浦和実の選手=21日午前、兵庫県西宮市のビーコンパークスタジアム

  • マシンによる打撃練習に励む浦和実の選手

 翌日に初戦を迎えるチームは21日、午前は兵庫県西宮市のビーコンパークスタジアム、午後は鳴尾浜臨海公園野球場で計4時間半の練習を行った。

 22日の試合は、OBや在校生など2千人弱の大応援団が駆け付ける予定。辻川監督は「間違いなく客が入る。あの球場でそれだけの観客に見てもらえるわけだから、楽しんでもらいたい」と甲子園での初陣を心待ちにした。

 この日は午前に打撃マシン9カ所、連続ティー2カ所に加え、選手の希望で屋外での手投げの打撃練習1カ所を設け、それぞれ練習場所や量を調整しながら打ち込んだ。

 「どんな形でも走者を出して得点圏に進めて、奇跡の1本を待つ」(辻川監督)のが浦和実の野球。一人一人が役割を徹底し、打席、打席で最善を尽くす。大舞台でいつも通りに走者を次の塁に送れるかが重要になる。

 1試合2安打を目標に掲げる7番橋口は「送れるところで送らないと、取れる点も取れなくなってしまう。多少詰まっても逆方向に打ちたい」とバント練習も取り入れ、準備に余念がなかった。

 1回戦の相手は、常時135キロの速球を投げ、変化球の精度も良い投手を複数人そろえる滋賀学園。4番三島は「先頭が出ることが大事。最低でも4点、早いうちに取っていつも通りに勝ちたい」と勝利を描いた。

 浦和実のダブルエース・石戸、駒木根の調子も上がってきているだけにロースコアの投手戦も予想される。左腕の石戸は「先制点を取ってほしい。やっぱりその方が気持ちが楽になる」。先手を奪い試合を優位に進めるためには、打撃陣の奮起に期待がかかる。

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