任期途中で辞職へ 選挙期日の変更が課題 埼玉・川島の飯島町長 2年前の選挙は1月に実施「新年度予算が固まる中、新町長が予算をいじれず連動しない」「町の振興が遅れるのではないかとの思い」
2025/03/22/11:06
川島町の飯島和夫町長(77)は21日会見し、現在の3期目の任期途中で辞職し、引退する意向を明らかにした。3月31日に町議会議長に辞職願を提出する見通し。飯島町長は辞職の理由について「町長選期日の変更が課題だった」と説明。従来は1月に行われてきた町長選の日程を5月に変えるとともに、町長選の年の春に行われてきた町議選との間隔を約2年間に広げたいとの意向を示した。
飯島町長は2023年1月の町長選で3選。任期を1年10カ月余り残しての辞職となる。公職選挙法の規定により、5月の大型連休明けにも町長選が行われる見通しだ。
飯島町長によると、就任時に町職員などからヒアリングを行い、30項目の課題を挙げた。最後の一つが「町長選挙期日の変更」だったという。会見では「29項目はほぼ解決したか、めどがついた」とした。
川島町長の従来の任期満了は1月30日で、選挙は1月中に行われてきた。飯島町長は「新年度予算が固まる中、当選した新町長が施政方針を述べるが、予算をいじれず連動しない。町の振興が遅れるのではないかとの思いがある」と語り、「年の暮れと正月を挟む寒い時季は候補者も話を聴く人も大変だ」と述べた。
また「社会環境は激変している。トップが代われば新しい考えが入る」と話した。
飯島氏は県部長や町の副町長を経て15年の町長選で初当選した。