【ワシントン共同】熊本県山都町に伝わる人形浄瑠璃「清和文楽」が21日、米首都ワシントンで初めて披露された。約400人の観客は語り手の太夫と三味線、人形遣いが一体となった舞台を食い入るように見つめ、大きな拍手を送った。ワシントンの春の風物詩「全米桜祭り」の一環。共催する国際交流基金が保存会メンバーらを招いた。
満席となったジョージタウン大のホールで、祝い事などに際して上演する「寿式三番叟」など二つの演目を披露。ロジャー・コチェッティさん(74)は「人形が生きているようで素晴らしかった。欧米の人形劇と趣が違い、魅了された」と興奮した様子で語った。